ワールドカップで世界のトップレベルの基準が示される中、ラウンド32で敗れた日本代表が今後さらなる高みを目指すためのカギは「国内リーグの底上げ」にある。いよいよ秋春制へと移行する新シーズンのJリーグは、いかにしてヨーロッパ基準に近づくべきか。サッカージャーナリスト・後藤健生が、Jリーグの改革と、日本サッカーが直面する「ガラパゴス化」の打破を訴える。
■秋春制への移行! Jリーグは「5大リーグ」に追いつけるのか
8月にはJリーグの新シーズン(2026/27シーズン)も始まる。
Jリーグがいわゆる春秋制からヨーロッパ諸国と同じ秋春制に移行したのは、世界のサッカーの主流であるヨーロッパのリーグと勝負をするためなのだという。将来的にはJリーグが戦力的にも財政的にもいわゆる「5大リーグ」に追いつくこと。それが目標だと野々村芳和チェアマンは語っている。
1990年代にJリーグが発足した当時、世界第2の経済大国だった日本のビッグビジネスが親会社として背後にあったJリーグは、戦力面はともかく、財政規模や観客動員数ではヨーロッパ各国のリーグと遜色ないリーグだった。だからこそ、現役ブラジル代表が何人もJリーグでプレーしていたのだ。
だが、その後、Jリーグの発展は遅々としたものとなり、その間にヨーロッパのサッカー界には有料テレビの放映権料や中東やロシアなどからの資金が集まって「ビッグバン」が起こって、Jリーグは完全に置いていかれてしまった。































