初W杯で1ゴール1アシスト!中村敬斗が明かす「世界でゴールを決める」メンタルの整え方(2)「8〜9割は流して聞く」スルーする力と、連続2桁得点を生む結果への執着の画像
所属するスタッド・ランスでは、2年連続で2桁ゴール! 撮影/河村正和

 18歳での渡欧後、出場機会を失い、もがき苦しんだ中村敬斗は、いかにして北中米ワールドカップで輝く日本代表の左サイドのキーマンへと成長したのか。イングランド駐在のサッカージャーナリスト・田嶋コウスケ氏の取材で見えてきたのは、真面目すぎる性格を捨て、雑音を「受け流す力」を手に入れたアタッカーとしての逞しき哲学だった。フランスでの2年連続2桁ゴールという確かな実績、そして初出場となるワールドカップの大舞台で1ゴール1アシストという記録を成し遂げ、次なるステップを見据える中村の現在地に迫る!

「あまり考えすぎないようになりました。海外の選手は思ったことをズバズバ言ってくる。若い頃は全部、真に受けていましたね。最近は8〜9割は流して聞いているような感じです。気にせずにやってます。自分のスタイル的には、流れに身を任せる。”なるようになる”じゃないけど、そんな感じでやっていますね」

 突き詰める選手が、受け流すことを覚えた。

 海外で長く戦うための知恵であり、心の置き方でもある。必要なものだけを拾い、それ以外は流す。その感覚が、中村には合っていた。

「オーストリアで徐々に結果が出始めた頃から、これが合っているのかなと思い始めて。フランスでも、そうした姿勢でずっとやっていますね」

 もちろん、受け流すだけで生き残れるほど欧州の世界は甘くない。アタッカーに必要なのは、最後は「結果」である。中村はその現実をよく分かっている。

「基本的に、評価基準は結果ですね。練習でどんなにシュートが入らなくても、試合で取れれば良い。そういう場所です。実は僕も、練習でバカスカ点を取るほうではないのです。でも試合になると、点を取る。結局、監督もチームメイトの信頼も試合がすべてです。オーストリアで2桁得点を取った後、余計にそう思うようになりました」

 試合に出続けること。信頼をつかむこと。試合で決めること。中村の言葉はシンプルだ。

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