■これぞワールドカップ!
反対運動は、大会が始まってハビエル・アギーレ監督率いるメキシコ代表が開幕戦で快勝しても衰えることはない。「アステカ」での試合はわずか5試合である。そしてグアダラハラとモンテレイで4試合ずつ。その試合も、グアダラハラではグループステージだけで終わり、モンテレイはラウンド32、アステカでもラウンド16の試合が最後になる。文字どおり世界の耳目を集める準々決勝以降の大会終盤はすべてアメリカでの試合となり、「メキシコでの3回目のワールドカップ」は過去のものとなっているのだ。
そんなことは誰でも知っている。しかし6月11日の南アフリカ戦に向けての期待、そしてフリアン・キニョネスとラウル・ヒメネスのゴールに人々は熱狂し、試合後はメキシコらしい音楽と踊りにあふれた「お祭り」の模様が「テレムンド」から伝えられた。これこそワールドカップだ!
アメリカでの大会が、こんな「お祭り」になることはないだろう。1994年大会に比べればアメリカ国民の関心は高いようだが、メキシコとは比較にならない。
開催に問題があるのは否定できない。反対運動には理がある。しかしそれでも、この大会に、一部とはいえ、メキシコが入り、サッカーとワールドカップの喜びを世界に伝えてくれたことに、世界は感謝するに違いない。だから私は言いたいのだ。
「ビバ、メヒコ!」















