■大渋滞のヨハネスブルク

 アフリカ大陸で初めて開催されたワールドカップ。私は残念なことにシャキーラが生でパフォーマンスを披露したオープニングセレモニーを見逃した。

 オープニングセレモニーは午後2時に始まることになっていた。開幕戦の南アフリカ×メキシコは午後4時キックオフだ。私が滞在していたヨハネスブルクのサントンという地域から南郊の「サッカーシティ・スタジアム」へは約25キロ。メディアバスに乗れば20分ほどで着く。私は余裕を持って正午少し前にバスに乗るつもりだった。

 ところが、ヨハネスブルクの都心から来るメディアバスは予定時刻になっても来ない。20分も遅れてようやく来たと思ったら、高速道路に乗ったとたん、大渋滞でまったく進まない。まあ、1時間半もあれば着くだろうと思っていたのだが、道路は見渡す限り車の列。動きは微々たるものだった。

 9万人収容のスタジアムだ。こんなに観客が多いのかと思ったら、そうではなかった。バスのドライバーに聞くと、午前中からサッカーシティに向かう道路はすべてこんな状態だという。アフリカで迎えた初めてのワールドカップ。入場券など手に入らなくても、その「お祭り」の会場をひと目見て、試合は帰ってテレビで見ようと繰り出したのだという。

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