大住良之の「この世界のコーナーエリアから」第191回「復活の歌姫とW杯公式ソングの軌跡」(2)アフリカ初のW杯で誕生した「最高傑作」、アルゼンチン×ナイジェリア戦で感じた「痛恨」の画像
ワールドカップを盛り上げるのは、選手たちのプレーだけではない。大会ポスターや公式ソングも目や耳を楽しませてくれる。提供/大住良之

 サッカーは無数のディテール(詳細)であふれている。サッカージャーナリスト大住良之による、重箱の隅をつつくような「超マニアックコラム」。今回は、ワールドカップの耳での楽しみ方について。

■公式ソングの進化

「ワールドカップ公式ソング」はその後もすべての大会で発表されてきた。日本代表が初めて出場権を得た1998年フランス大会の『La Copa de la Vida(人生最大のワールドカップ)』は耳に付いたが、個人的な好みとしては、進んで聞こうとは思わなかった。歌ったプエルトリコ出身のリッキー・マーティンのマッチョな雰囲気が好みではなかった。

 2002年の日本/韓国大会にも公式ソングはあった。国際的には、アメリカ出身の女性歌手アナスタシアが歌う『Boom』という曲で、そのほかに「ローカル・オフィシャルソング」として日本と韓国の歌手が組んで歌った『Let’s Get Together Now』も発表されたが、残念なことにどちらも記憶にない。2006年ドイツ大会の公式ソング『The Time of Our Lives』も同様だ。

 そこに登場したのが、私に言わせればワールドカップ公式ソング史上最高傑作の『Waka Waka(This Time for Africa)』である。2010年南アフリカの公式ソングとして発表された。この曲を歌い、踊ったコロンビア出身の女性歌手シャキーラ自身が作詞作曲に参加した。

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