■日本のゴールは「新ルール」のおかげ?

大住「そういえば、今回の試合で選手以外に興味深かったことがある。新ルール(北中米ワールドカップでも適用される遅延行為削減のための新ルール。交代ボードが掲げられてから、交代選手は10秒以内にピッチを出なければならず、10秒を超過した場合は「次の選手は1分間ピッチに入れず、チームは一時的に数的不利になる」という厳しいペナルティが科される)だよ。アイスランドの交代選手がピッチを去るのに時間がかかって、新しい選手が入ることができない間に、日本が点を取った。そのおかげで勝てたなんて言いたくはないけど、レフェリーもあそこで1人減らすかなあ、っていう感じだったよね」

後藤「だけど、本大会でも起こり得ることだよ」

大住「そうなんだけど、何だかこのレフェリーは新ルールを使いたかったんだろうなって感じがするよね」

後藤「大会が始まって問題が起こったら、FIFAは途中で適用をやめるかもしれないよ。FIFAはよく言えば柔軟、悪く言えばご都合主義だから」

大住「だってさ、吉田麻也が交代(前半13分、国際Aマッチ通算127試合目を祝し、両チームの選手がつくった花道を通って退場)するときに、どれだけ時間を使ったんだ、って話だよ」

後藤「ホントだよ(笑)。だけど、良い教訓になったよね。こういう勝ち方も、負け方もあり得るってことを選手が経験したのは良かった」

大住「あの相手が1人少ない時間に点が入ったってのは、何か腑に落ちないものが僕はあるけどね」

後藤「悪法でも法だからね」

大住「帰宅してから録画を見直したら、交代の合図が38分45 秒で、実際に交代が認められたのが39分11秒だから、20秒以上経過しているんだよね。その後でもう1人の交代でピッチを去る選手がのろのろ歩いていたから主審が待ったをかけた。再開が39 分58秒で、それからすぐ日本のゴールキックになったんだけど、そこから日本がうんざりするくらいパスをつないだ。全然試合が切れないまま、1分15秒後に点が入ったんだよね。なかなか厳しいルールであるっていうことが分かる」

つづく

(5)へ続く
  1. 1
  2. 2
  3. 3