1993年の5月15日にJリーグが開幕し、同年の10月28日に『ドーハの悲劇』、そして1997年11月16日の『ジョホールバルの歓喜』を経て、初めてワールドカップ出場を果たした日本サッカー界。このシリーズ連載では、時に人々を歓喜させ、時に人々を悲嘆させた、日本サッカーの歴史を紐解きながら、サッカーに関連する「今日の出来事」を紹介する。
Jリーグ初代王者のヴェルディ川崎が、開幕戦で宿敵の横浜マリノスに逆転負けしたのに続き、ジェフ市原にも1-2と屈して連敗スタートだったことはあまり知られていない。
Jリーグの初勝利は1993年の5月22日、広島ビッグアーチであった第3節のサンフレッチェ広島戦。マイヤーと武田修宏の2得点で勝った。
が、ここで振り返りたいのは広島の1得点。30年の歴史を刻んだJリーグで伝説のロングシュートは数あるが、その嚆矢となったのがこの試合の44分、広島のDF松田浩が右足で放った超ロングシュート。30メートル半ばの距離からのシュートは加速してGK菊池新吉のセーブも及ばず、ヴェルディのゴールに突き刺さった。
松田はサッカーでは無名の長崎北高校から筑波大学に進み、サンフレッチェの前身、マツダに入社した長身選手。最初はFWだったがのちに日本代表監督を務めるハンス・オフトにセンターバックにコンバートされた。1995年にはヴィッセル神戸(旧JFL所属)に移籍して通算38試合に出場した。
Jリーグでの通算得点は3点(44試合出場)で、そのうちの1点が『Jリーグ30周年ベストゴール』のロングシュート部門にノミネートされたヴェルディ川崎戦で決めたものだった。
1996年の引退後は指導者になり、神戸、アビスパ福岡、V・ファーレン長崎などの監督を歴任した。












