■ロースコアの試合が続くカードだが…

 仙台と秋田のリーグ戦過去5試合は、0対0か1対0で終わっている。J2・J3百年構想リーグの最初の対戦も、スコアレスドローから14人がPKを蹴ったすえに仙台が勝利した。ロースコアの攻防が予想されるカードなのだが、28分にこの試合2点目が決まるのである。

 今度も、仙台の得点ではない。秋田の2得点目なのだ。

 先制点をあげたMF佐藤の右CKを、FW梅田魁人が中央からファーサイドへ逃げてヘディングでプッシュした。仙台はマンツーマンで対応しているが、MF湯谷杏吏がマークにつききれず、GK高橋とストーン役のCB菅田もクリアできなかった。

 この試合はゴールデンウイークを挟む5連戦の3試合目で、仙台の森山佳郎監督は大幅なターンオーバーを選択していた。大卒プロ2年目の湯谷は、この日が今シーズン5試合目でリーグ戦初スタメンだった。

 GK高橋も含めて経験の少ない選手がピッチに立っており、主力を継続して起用してきた秋田に練度の違いを見せつけられた、とも言える。アシストを決めた佐藤のキックのクオリティと、梅田のマンツーマンマークの外しかたは、セットプレーを重要な得点源とする秋田らしいこだわりを感じさせた。

 ここまで13試合で7失点の仙台は、複数失点は一度しかない。9節のザスパ群馬戦だけだ。この試合も押し込まれてばかりではないものの、秋田に好機を生かされて失点を重ねたのだった。

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