■息を吹き返す「死文」
2019年のルール改正で、交代で退出する選手は「境界線の最も近い地点から出なければならない」と定められた。しかしこの条文はほとんど守られず、最近では、バックスタンド側のタッチライン近くにいた選手がピッチを横切って交代選手のところまでゆっくり走って出るのを、主審も「容認」する傾向が続いていた。ルール第3条第3項のこの項目は、完全に「死文」と言ってよかった。
しかし今回の改正で、この「死文」が、俄然、息を吹き返すのだ。プロ選手が10秒間全力疾走すれば十分ピッチを横断することができる。しかし気づいてから動き出すまでの時間を考えれば、ともかく近くのライン(タッチラインあるいはゴールライン)から出るしかなくなる。














