サッカーに新たなルールが追加される。選手交代の時間を短縮させるというものだ。6月開幕の2026年北中米ワールドカップにも影響を及ぼすであろう新ルールについて、サッカージャーナリスト大住良之が考察する。

■具体的な運営方法

 国際サッカー評議会(IFAB)が最近公表した「時間制限のある選手交代のプロトコル」という文書には、具体的な運営方法が書かれている。以下に紹介する。番号は私がつけた。

(以下IFAB「時間制限のある選手交代のプロトコル」)

① 「10秒間」のスタートは、「交代ボードが示されたとき」、ボードがなければ「審判が交代を指示したとき」である。退出する選手は、近くのラインから10秒以内に出なければならない。審判員が交代選手の用具をチェックしているときには、用具チェックが終了し、審判が交代の合図をしてから「10秒間」がスタートする。

② (GKの「8秒ルール(2025年改正)」と同様、)主審は選手に見えるように手を挙げて最後の5秒のカウントダウンをする。このカウントダウンは声に出してもよい。

③ 10秒以内に退出しなかったときには、

 ・できるだけ早く出なければならない。

 ・交代選手はピッチに入ることを許されない。

 ・そのまま試合をリスタートする。

 ・この時点では、選手交代を中止したり、交代選手を代えることはできない。

 ・交代選手は、リスタートから1分間が経過した後の最初にプレーが停止されたとき、主審の指示を受けてピッチに入ることができる。

④ 「1分間」は主審が計るが、他の審判員の助けを借りてもよい。

⑤ 複数人が一度に交代するときには、副審が最後の選手交代ボードを掲示したときから10秒以内に全員が出なければならない。

⑥ 退出が10秒を超え、交代選手がピッチに入れなくても、退出する選手にイエローカードが出されるのは、遅れが過剰な場合のみである。

⑦ 主審は、以下の場合には、10秒間の制限を適用しない。

 ・選手が負傷し、明らかに10秒で退出するのが無理な場合。

 ・安全上/保安上の理由により、退出する選手が最寄りのラインから出ることができない場合。

 カウントダウンの目的は、時間の浪費を防いで試合のテンポを維持することであるので、カウントダウンが終わるときに退出する選手がラインに非常に近く、あるいはラインを越そうとしているならば、交代選手が入るのを認めるべきである。

(以上IFAB「時間制限のある選手交代のプロトコル」)

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