■真面目な人柄
Jリーグが始まると、鹿島が快進撃を続け、ジーコは初期のJリーグの象徴とも言うべき選手となりました。
そんな頃、雑誌の仕事でジーコの対談の司会という仕事をしたことがあります。
最初は三浦知良(カズ)との対談でした。
ところが、どういうわけかカズが遅刻してきたのです。これにジーコはご立腹。「俺はもう帰る」と言い出すのを、皆でなだめているうちにようやくカズが到着。無事に対談は終わったのですが、写真撮影でセッティングに手間取っていると、ジーコは再び「何してんだ。俺は帰る」と言い出します。
時間に几帳面ということは聞いていましたが、本当に真面目な人だという印象を受けました。
次は、ラモス瑠偉との対談でしたが、あのラモス氏がジーコに対しては本当に気を使っているのがとても印象的でした。
そして、この時は大問題が起こりました。雑誌編集部が用意していた“通訳”というのが日系ブラジル人女性で、たしかにバイリンガルではあったのですが、通訳の経験がない人だったので、まったく通訳が務まりませんでした。
そこで、2人にポルトガル語で自由にしゃべってもらって、僕もポルトガル語なら何の話題をしゃべっているのかくらいは分かるので、時々、日本語で言葉を挟むと、ラモスさんがそれをジーコに伝えてくれるという段取りで何とか対談を終えました。
トラブルばっかりの対談企画でしたが、それも今になっては「お互いに苦労しましたね」という懐かしさにつながっているような気がします。













