■「3+1」で数的主導権を握る!

 第2期クーマン政権(22年―)ではポゼッション時に中盤を四角形にするのが、オランダの基本戦術になっている。4-3-3を採用するオランダだが、ボールを保持するときには“3枚のMFプラス1”にシステムを可変するのだ。このクーマン・スクエアの作り方はいくつかある。

・CBが上がる形。例:ユリエン・ティンバー
・左SBが中に絞る形 例:ネイサン・アケ
・右ウイングが中に絞る形 例:シモンズ

 システム上はオランダの中盤は3枚だが、流動的に4枚にスイッチすることで中盤に数的優位を作り、さらに選手間の距離を狭めることで彼らの得意とするコンビネーションパスを生かす戦術だ。ノルウェー戦でのコープマイナースは“右ウイングが中に絞る形”を作る役目を帯び、さらにドゥムフリースのアシストシーンでは、しっかり自陣右サイドでデュエルに勝ってから、ドゥムフリースを前線に送り出し、そのまま右SBのポジションにステイして、巨漢右SBを攻撃に専念させた。

つづく

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