W杯初戦で森保ジャパンと激突する、世界7位のオランダ。オランダ在住のジャーナリスト・中田徹氏による大解剖の第2回は、バルセロナやリバプールなど世界的メガクラブの主軸で構成される“ドリーム・トリオ”の行方に迫る。
圧倒的な個の力を持つ彼らの波状攻撃を、日本の中盤はいかにして無効化し、封じ込めるべきか。大一番でベールを脱ぐであろう「夢の中盤」の正体をひも解く。(第2回/全8回)
■「ドリーム・トリオ」は機能しない⁉
もう一つ、ロナルド・クーマン監督がノルウェー戦でMFケース・スミットを抜擢したのは、ベストメンバーで戦うノルウェー戦で“擬似ドリーム・トリオ”を試そうとしたからではないだろうか。
“ドリーム・トリオ”とはMFフレンキー・デ・ヨング、MFライアン・フラーフェンベルフ、MFタイアニ・ラインダースが組む夢の中盤のこと。バルセロナ、リバプール、マンチェスター・シティといったメガクラブで活躍する3人は、それぞれ個性は異なるものの、攻めも守りもハイレベルにこなし、走力もあるモダンタイプのMFだ。ショートパスやミドルパス、フリーランニングを織り交ぜながら彼らがとめどなくポジションチェンジを繰り返して中盤を支配すれば、オランダは魅惑のフットボールを展開することができるだろう。
そんな期待を帯びて欧州予選初戦、対フィンランドのピッチに送り出された“ドリーム・トリオ”だったが、今一つ噛み合わない。結局、欧州予選8試合で“ドリーム・トリオ”が組んだ中盤はたった3試合だけだった。
















