■いつの対戦でも「同じ構図」?
北朝鮮の強さは、なんといってもフィジカル面での優位性にある。
走力や当たりの激しさは、他のアジア諸国にはないもの。というより、世界大会での実績でも分かるように、年代別の大会では彼女たちのフィジカル的な強さは世界にも通用しているのだ。
これはいつの対戦でも同じ構図。2025年のU17ワールドカップでの1対5の敗戦のときは、まさに北朝鮮の圧力や勢いに日本が押し切られてしまった。
しかし、今年のU20アジアカップ決勝では、これだけ圧倒的にボールを握ったものの、北朝鮮は結局ノーゴールに終わった。
ボールを持って攻撃を続け、多くのシュートも打っているにもかかわらず、決定機と呼べる場面をつくり出すことができなかったのだ。
ロングパスを使って前線の走力を生かそうという意図は明らかだったが、前半のうちからパスが伸びすぎて味方に渡らずにゴールラインを割ってしまう場面が数多く見られた。
さらに、後半、日本に先制されてからは疲労のせいなのか、あるいは焦りのせいなのか、北朝鮮のパス精度ははっきりと落ちていった。
フィジカル的な能力で劣る日本は、技術力で優る。逆に、北朝鮮は技術的な劣勢をフィジカルの優位で補う……。そんな、両国の関係性が垣間見られた決勝戦だった。
つづく

















