シュート数で圧倒した天敵・北朝鮮を無力化!U20アジアカップ奪還の真相【ヤング&なでしこ「アジア制覇と米国遠征」で見えた世界との距離】(1)の画像
オリンピック予選など、日本と北朝鮮は常にアジアでライバルとして対決してきた。撮影/原壮史(Sony α1使用)

 日本の女子サッカーは前進を続けている。U-20日本代表はアジアの頂点に返り咲き、なでしこジャパンは最強国の一角、アメリカ代表と敵地で1勝2敗の戦いを演じた。その戦いぶりからは、世界との「距離」が見えてきた。日本女子サッカーの現在地、そしてさらなる高みへたどり着くための道筋を、サッカージャーナリスト後藤健生が探る。

■アジアの「覇権」を奪回

 3月にオーストラリアで行われた女子アジアカップで見事に優勝を飾った女子日本代表(なでしこジャパン)に続いて、U-20女子日本代表(ヤングなでしこ)もタイで開かれていたU20アジアカップで覇権を奪回した。

 グループリーグから圧倒的な実力差を示す一方的な試合が続いた後、決勝戦では一転して押し込まれる展開となり、“虎の子の1点”を死守してタイトルを勝ち取ったあたりもフル代表とまったく同じような展開だった。

 U20アジアカップの決勝戦の相手は、今や年代別女子日本代表にとって“天敵”とも言っていい北朝鮮だった。

 U20アジアカップ(2019年大会まではU19アジアカップ)では2015年大会以来5大会連続で決勝戦は日本と北朝鮮の戦いとなっている。そして、2024年の前回大会では北朝鮮が日本を破って優勝を遂げていた。ちなみに、両者は同年にコロンビアで開催されたU20女子ワールドカップの決勝でも再び対戦して、北朝鮮がまたも日本を下して優勝を決めている。

 さらに、今年のU20アジアカップで両国を代表して戦った選手の多くが出場していた2024年のU17アジアカップでも両国は決勝で対戦しており、こちらも北朝鮮が勝利。さらに、2025年のU17ワールドカップ(モロッコ)の準々決勝で両国が顔を合わせた時は、日本はなんと1対5という衝撃的なスコアで北朝鮮に完敗を喫していた。

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