■残留なら来季は「デゼルビ・サッカー」が全開に?
その一方で重要なのは、これがデゼルビ体制の完成形ではまったくないということだ。
仮にトッテナムがプレミアリーグ残留を果たし、オフシーズンを挟んでこの監督が本格的にチーム作りに着手できるなら、来季以降はかなり違うチームカラーになる可能性が高い。就任時からデゼルビは5年契約を結び、来季も指揮を執る意思を明確にしている。クラブ側も、単なる残留請負人ではなく、中長期でチームを再構築する監督として迎えたことがうかがえる。つまり、夏以降のトッテナムでは、いよいよデゼルビ本来の色が濃くなっていくだろう。
つまり、ボール保持を軸にしながら、相手のプレッシングを罠のように利用し、その背後を突くサッカーである。ビルドアップのルートは事前にデザインされ、複数の出口が用意され、選手はただ感覚でつなぐのではなく、どこに立ち、いつ出し、どこで相手を食いつかせるかまで共有される。ブライトンで見せたあのサッカーを、トッテナムでも再現しようとするのは自然な流れだ。来季以降、チームは大きく生まれ変わるはずだ。




















