■帰化選手増加でチーム力もアップ

 ルーマニア人のコスミン・オラロイウ監督が率いる現在のUAE代表は、2024年1月にカタールで開催されたアジアカップ時とは大きく様相を変えている。アジアカップ時には「帰化選手」はMFファビオ・リマとFWカイオ・カニェド(ともにブラジル出身)の2人だけだったが、現在ではブラジルを中心にアルゼンチン、ポルトガル、セルビアなど数多くの帰化選手が代表チームでプレーしており、その総数は20人を超す。

 現時点でのFIFAランキングが68位といっても、ポテンシャルは非常に高いのである。イラクに敗れて大きな失意を味わったはずだが、翌12月には「FIFAアラブカップ」にほぼフルメンバーで出場し、3位の好成績を収めている。インターコンチネンタルプレーオフで出場権を獲得したイラクと互角の試合を展開したことからも、ワールドカップ出場の力は十分あると言えるだろう。

 もちろん、現在の紛争が早く終結し、イラン代表が何の不安もなくワールドカップに出場できればそれに越したことはない。イランはFIFAランキングでは21位、AFCでは日本(18位)に次ぐ位置にあり、ニュージーランド、ベルギー、エジプトと対戦するG組で2位あるいは3位を占め、7回目の出場で初めてノックアウトステージに進出する可能性は十分ある。

 だが紛争が長引けば、当然、出場辞退ということも十分考えられる。

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