■選手間の共通意識

 そんな中で前半終了間際の45分、FC東京がカウンターで先制ゴールを決めた。

 自陣右サイドでボールを奪った佐藤龍之介がサイドハーフの佐藤恵允につなぎ、佐藤恵からボールを受けたマルセロ・ヒアンが右サイドで持ち出してクロスを入れると、ニアサイドに走り込んだ佐藤恵が決めた。

 マルセロ・ヒアンにつないだ佐藤恵が足を止めずにゴール前に走り込んだことで生まれたゴールだったが、さらに中央には起点となった佐藤龍、左サイドには遠藤渓太も走り込んでいた。

 最初に佐藤龍がボールを奪った瞬間に全員が動き出していたのだ。カウンターの意識を選手全員が共有しているからの動きだったのだろう。

 後半に入るとゲームは一方的になっていく。そして、FC東京はやはりカウンターからチャンスをつくる。

 59分にはDFのアレクサンダー・ショルツからボールを受けた佐藤恵が、攻め上がったサイドバックの室屋成にパスを通して室屋がフリーになったが、室屋は左から走り込んだ遠藤へのパスを選択。遠藤のシュートはクロスバーを越えてしまった。

 しかし、その5分後には室屋がドリブルで相手陣内まで持ち込んで、DFの間を通してマルセロ・ヒアンに正確なパスを供給。マルセロ・ヒアンが決めて2点差とした。

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