■ロングボールをきっかけにセットプレーを獲得して

 チームの特徴は、データからもはっきりと読み取れる(以下、数字は9節終了時点)。明治安田J2・J3百年構想リーグの全40チームで、平均ボール支配率は35位だ。パス総数は39位となっている。シュート総数は21位、クロス総数は27位、ドリブル総数は28位タイ、スルーパス総数は38位だ。

 シンプルなロングボールを前線へ供給し、2トップが競り合って収めるか、サイドハーフやダブルボランチがセカンドボールを確保する。奪ったボールはゴール前へ供給し、2トップがまた競り合い、セカンドボールの回収に走る。自陣から短いパスをつないで前進していくのではなく、中長距離のパスを前線へ供給して、敵陣でサッカーをすることを最優先としている。

 今リーグの空中戦勝利数では、FW佐川洸介が1位だ。クリア総数が全40チームで最多のデータも、前方へ蹴り出すスタイルを示している。

 シンプルで早めにロングボールを入れるから、相手守備陣は下がりながらの対応を迫られる場面が少なくない。クリアでひとまず流れを切ることもある。

 そうなれば、秋田が得意とするセットプレーが威力を発揮する。9節までに記録した13得点のうち6得点は、CK、直接FK、ロングスローから生まれたものだ。6節の栃木SC戦で決めたふたつのゴールも、ロングスローとCKからの連続した攻撃で奪ったものだった。

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