■佐々木ダイレクターは「登用」には否定的か
一つの選択は、狩野コーチの昇格である。
これまでは、アシスタント・コーチの立場だったが、かつては年代別日本代表で監督を務め、2022年のU-17女子ワールドカップでは準々決勝進出(優勝したスペインに逆転負け)、2024年のU-20女子ワールドカップでは日本代表を決勝に導いている(北朝鮮に敗れて準優勝)。
したがって、代表チームを率いて世界大会で戦う経験は積んでいるので、狩野コーチの昇格というのは最も論理的な(無難な)結論のような気がする(前任の池田太監督も年代別代表監督を務めた後、フル代表監督に昇格している)。
ただ、記者会見等の席での狩野監督の言葉を聞いていると、メッセージの明確性に欠けるところがあり、イングランド女子スーパーリーグなどヨーロッパの強豪クラブで戦っている代表選手たちに対して十分な説得力を持ちうるかどうか、心配な点である。
池田太前監督の復帰という選択もあるだろう。
ただ、池田監督は日本代表監督の職を離れた後、タイ女子代表監督を務めたが、東南アジア選手権で結果を出せずに解任されてしまった。
また、何よりも、結果を出しながらも代表監督の座から追われた経験があるので、代表監督という職に魅力を感じているかが疑問だ。そして、佐々木ナショナルチームダイレクターは池田監督を更迭した張本人であり、両者の間にわだかまりがあっても当然だろう。そして、佐々木ダイレクターは池田監督の指導に不満を持っていたのだから、池田氏の登用には否定的かもしれない。
つづく














