サッカー日本代表が親善試合で強豪イングランドを撃破し、日本中が熱狂に包まれていた頃、ワールドカップ本大会でグループ突破を懸けて戦う第3戦の相手が決定した。欧州プレーオフの死闘を制したスウェーデンだ。不気味な堅守と鋭いカウンターを武器とする北欧の難敵に対し、日本はいかにしてその堅陣を打ち破り、勝利をもぎ取るべきなのか――。サッカージャーナリスト・後藤健生が、戦術の深部まで踏み込む最速スカウティング(対戦チーム分析)で「日本勝利のシナリオ」を解き明かす!
■スウェーデンで「信頼度の高い」イギリス人監督
2026年ワールドカップ・グループリーグ第3戦での日本の対戦相手がスウェーデンに決まった。
スウェーデンはヨーロッパ予選グループBでは0勝2分4敗の最下位に終わったものの、2024-25シーズンのヨーロッパ・ネーションズリーグ・リーグC1を首位で終えていたため、プレーオフ出場権が与えられ、パスBの準決勝でウクライナ、決勝でポーランドを破ったのだ。いわば“裏口”から出場権を獲得したチームということになる(この予選方式の是非については議論もあろうが、ここでは触れない)。
ワールドカップ予選での成績不振のためにスウェーデンを率いていたヨン・ダール・トマソン監督が昨年秋に解任され、新たにイングランド人のグレアム・ポッター監督が就任した。
イングランド・プレミアリーグでは、ブライトンから引き抜かれたチェルシーで途中解任されたポッター監督だが、スウェーデンでは2010年に当時4部リーグにいたエステルスンドの監督としてチームを1部昇格に導き、また国内カップのタイトルをもたらした実績があった。
ポッター監督就任後に行われた予選の残り試合でも勝利という結果はもたらされなかったが、それでもプレーオフを前にスウェーデン協会はポッター監督との契約を2030年まで延長することを決定した。スウェーデンでのポッター監督に対する信頼度はかなり高いようだ。

















