サッカー日本代表の英国遠征は、世界ランク4位のイングランドを聖地ウェンブリーで撃破するという、歴史的な快挙とともに幕を閉じた。スコットランド、そしてイングランド。完全アウェイの地で連勝を飾った事実が、森保ジャパンにもたらした「自信と課題」は何か。いよいよ目前に迫ったワールドカップ本大会での躍進を見据え、日本サッカーの歴史を知り尽くすベテランジャーナリスト、大住良之と後藤健生が熱く激論を交わす!
■日本代表の「現在地」を知る良い試合
――ある程度押されても、チャンスもつくって決める、スコットランド戦の後に後藤さんが期待していたとおりの試合になったのではないでしょうか。
後藤「本当にそうですね。スコットランド戦は押し込む形で試合ができても、イングランドクラスになるとやはり押し込まれる時間が長くなる。それでも勝てる距離にあるなという、日本代表の現在地を知るという意味でも良い試合でしたね」
大住「イングランドは予想以上にうまかったね。プレスをかけられても打開するプレーがすごく鍛えられていて、すごく安定した試合運びをしてきた。やはり1ランク、レベルが上だなという感じはした。だけど日本はよく戦って、何とか勝利できた。昔のイングランドのCBはヘディングするだけだったけど、マルク・グエイはすごく良かったね。上田綺世が何もできなかったもんね」
後藤「日本がプレスにいったからといって、慌てたりするような相手じゃなかったね。しかし、そうなったときには日本も無理してプレスにいかないで、相手の攻めを遅らせるだけにするとか、そういう対応もちゃんとしていたよね」
大住「今回の日本は、中距離のパスが全然味方に渡らなかったよね。後半の途中に少し良い時間はあったけどね。もうちょっとああいう時間を伸ばしたいなと思うよね。だけど、チームとしての守備が、本当に良くなっている。ワールドカップのアジア予選のときも良かったけど、さらに良くなっている感じがしたね」
後藤「アジア予選のときは良かったけれど、それがどのレベルまで通用するかは分からなかった。でも、世界のトップクラスを相手にしても通用するってことだよね」


















