空中戦「無敗」のDF陣! 森保監督が終盤に仕掛けた大胆不敵な「超攻撃的3バック」テストの全貌【サッカー日本代表「スコットランド撃破」と「聖地イングランド戦」への大激論】(3)の画像
成長を止めない34歳の谷口彰悟。頼れる守備の中心であり続ける。撮影/渡辺航滋(Sony αⅡ使用)

 北中米ワールドカップに向けたメンバー発表前、実質的な“最終オーディション”となる欧州遠征。サッカー日本代表は初戦で難敵スコットランドを撃破し、確かな進化を見せつけた。次なる舞台は中2日、サッカーの聖地ウェンブリー・スタジアムで待ち受ける優勝候補の一角、イングランドとの大一番だ。親善試合の「ルール変更」を活かしたスコットランド戦における収穫から、イングランド戦の先発メンバー、そして歴史的初勝利へのシナリオまで、ベテランサッカージャーナリストの大住良之と後藤健生が、熱すぎる激論を交わした!

■プレーに「余裕が出てきた」鈴木淳之介

――他に目立った選手はいますか。

後藤「得点に見事に絡んだ鈴木淳之介だね。すごく良いプレーをしていた伊藤洋輝に代わって出てきて、どうなるかなと見ていたけど、あの場面以外にも積極的に攻撃に参加していたし」

大住「やはり、前よりプレーに余裕が出てきたよね。もともと慌てない落ち着いた選手だったけど、さらに余裕が出てきて、相手をプレスに引きつけてパスを出せていた。森保一監督は3バックの左に伊藤と鈴木淳之介のどちらを起用するか迷うだろうなっていう感じがするくらいの力を見せた」

後藤「そうだね。本当にトップフォームに復調したら伊藤のほうが上だろうと思うけど。とにかく、CBとしては相手のFWに1対1で勝てるという自信があると、メンタル的にあれだけ余裕を持ててビルドアップに参加できるんだろうね」

大住「若い選手も伸びているけど、34歳のベテラン谷口彰悟がまた良くなっている感じがした。何だか、いつも成長しているように感じるよ。先発の3バックで瀬古歩夢だけが後半も出続けたけど、瀬古も以前より安定感が増して良くなってる感じがしたね」

後藤「瀬古は良かったよ。伊藤洋輝は長短のパスを出して攻撃に絡んでいたけど、瀬古は自分でドリブルで持ち上がって攻撃参加していたからね」

大住「オーバーラップしてウィングバック的なプレーもしていたもんね」

後藤「そうそう、右サイドでは菅原由勢がサイドバックもできる選手なんだから、瀬古が思い切って上がったときには自陣に戻ってカバーすればいい。菅原が上がれば、藤田譲瑠チマと田中碧が守備に戻ってスペースを埋めるし、全然問題なくスムーズにバランスが取れているんだよ」

大住「サイドを突破した場面で、てっきりクロスを上げたのが菅原かと思ったら瀬古だった、なんてシーンもあったくらいだよね」

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