■さすがのモウリーニョ
2003年春には、今度は『サッカー批評』がポルトガル特集をやるというので、ポルトガルを駆け巡って取材を行いました。
リスボンでの取材を終えて、ポルトも訪問しました。
当時、FCポルトはピッチ上の成績でも経営面でもポルトガルで最も成功しているクラブでした。僕がポルトを訪れたときも、ちょうどUEFAカップの準決勝があり、ポルトは雨が降りしきるエスタジオ・ダス・アンタスでイタリアのラツィオを4対1で退けました。そして、決勝に進出したポルトはセルティックに勝利して優勝します。
勢いに乗ったポルトFCは翌年のUEFAチャンピオンズリーグでもフランスのモナコを破って優勝して世界を驚かせましたが、このとき、ポルトを率いていたのがジョゼ・モウリーニョ。2003年当時で40歳になったばかりの新進気鋭の指揮官でした。
僕がポルトを訪れたとき、モウリーニョは地元メディアと冷戦の最中で、インタビューはいっさい受けないと言っていたのですが、広報が交渉してくれて「せっかく日本から来たのだから」といって、30分以内という約束でインタビューすることができました。
僕は挨拶しようとしたのですが、モウリーニョに「時間がないんだから挨拶はいいから早く本題に入れ」と言われてしまいました。「さすが……」です。
で、「早くヨーロッパのビッグクラブで指揮を執りたい」と野心満々の言葉に驚きましたが、その後の彼の活躍ぶりはご存じの通りです。

















