サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)が、見事アジアカップを制した。6戦全勝、29得点1失点という残した数字も圧倒的だった。だが、この「圧勝劇」を手放しで喜んでばかりはいられない。対戦相手との戦力差や組み合わせの妙、そして決勝で露呈したフィジカルへの課題――。表面的な結果だけでなく、中身にしっかりと目を向ける必要がある。サッカージャーナリスト・後藤健生が、アジアカップ優勝からなでしこジャパンの現在地を読み解き、来たるワールドカップへ向けた「落とし穴」に警鐘を鳴らす!
■好ゲームを制して優勝
女子日本代表(なでしこジャパン)が、オーストラリアで開かれていた女子アジアカップで2大会ぶり3回目の優勝を飾った。
開催国オーストラリアと対戦した決勝は白熱した好ゲームだった。
日本は17分に浜野まいかがボックス外から見事なミドルシュートを突き刺してリードを奪い、前半はその後も追加点のチャンスがあったが、1点リードのままハーフタイムに入った。
しかし、後半はシドニーのスタジアム・オーストラリアに詰めかけた7万4397人という大観衆の後押しを受けたオーストラリアがロングボールを使って前線のサム・カーやケイトリン・フォードのスピードを最大限に生かして猛攻を仕掛けてきた。彼女たちの鋭い仕掛けの前に、後半の日本は防戦一方。ベテランの熊谷紗希と若い古賀塔子の両センターバックが中央で跳ね返し、また次々と放たれるオーストラリアのシュートを全員が体を張ってブロック。最後は南萌華を投入してDF5人で守り切ってタイトルをつかみ取った。















