■疲労を忘れるハイテンション
ダービー勝利で力を手にした千葉同様、勢いに乗りそうなクラブがある。WESTで首位に立つガンバ大阪だ。
状態そのものは、決して楽観視できるものではない。何しろミッドウィークには、ACL2準々決勝第2戦を戦うためにタイまで遠征。中2日でサンフレッチェ広島と、しかもアウェイで戦わなければならないのだ。
だが、今は精神的な充実ぶりが、疲労を抱える体にポジティブな力を与えるとみる。
ACL2準々決勝の初戦では、ホームで戦いながら引き分けた。そしてJ1前節では、やはりホームゲームながらもJ1復帰組のV・ファーレン長崎にリードを許してハーフタイムに入った。
だが、この苦境が、選手たちのスイッチをオンにした。
長崎戦では、後半だけでシュート16本を放って逆転勝ち。さらに中2日でタイでのリターンマッチに臨み、2-1で勝利して準決勝進出を決めた。
タイでの戦いも厳しいものだった。何しろ、延長戦を含めて120分間を戦ったのだ。
国外遠征を含むハードスケジュールによるダメージは、確かにあるはずだ。だが、苦しい状況で結果を手にして生まれたハイテンションを利用するには、むしろ連戦のほうがいいかもしれない。
広島もミッドウィークにACLエリートの試合に臨んだが、こちらはラウンド16での敗退が決まった。気分は下降気味だ。
精神と肉体、双方の状態を鑑みるに、軍配が上がるのはG大阪になるだろう。
後編では、名将同士の対決や「スタジアムの利」に焦点を当てる。














