■無駄に途切れない試合

 FC東京対柏戦で僕が「疲労感を覚えた」理由の一つは、アクチュアル・プレーイングタイムが長かったこともある。

 この試合のアディショナルタイムは前半が2分9秒、後半が5分20秒だった(手元のタイマーで計測)。VAR導入後のサッカーでは短いアディショナルタイムと言っていいだろう。ゴール判定を巡るVTRの介入などがなかったことも大きな理由だったが、あれだけ激しい試合をしながらも、プレーが途切れる時間が少ない試合だった。

 反則の数はともに1ケタだった。

 警告のイエローカードは両チームに2枚ずつ。カウンターで抜け出そうとする選手を意図的にファウルで止めるプレーでもらった警告が多かった。

 だが、特筆すべきはそんな「揉めそうな」場面でも両チームの選手が小競り合いをしたり、にらみ合いをしたりすることなく、攻撃側はボールをセットするとすぐにプレーを始めていたことだ。

 反則でボールが止まっても、そばにいる選手がボールを抑えるとすぐにリスタート。永峯滉希主審も、多少ボールの位置にズレがあってもクイックスタートを止めてやり直させることなくゲームを進行させた。

 同様に、CKになった時もセットしてから無駄に(?)時間をかけることなく、素早くスタート。記者席ではCKになった経過などをメモしたいのだが、すぐにプレーが始まってしまうのでメモが取れないケースもあった。

 こうして、とにかくボールが止まっている時間が少ない、激しい攻防戦が繰り広げられたのだ。

(3)へ続く
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