後藤健生の「蹴球放浪記」第295回「知らないうちに払っている空港でのお金」の巻(1)円安にビビるも…アメリカにはワールドカップ期間中「1泊8000円のホテル」があった!の画像
ワールドカップを現地完成する人の前に、「新たな壁」が立ちはだかる。撮影/渡辺航滋(Sony α1使用)

 蹴球放浪家・後藤健生の前に、新たな壁が立ちはだかる。海外でサッカーを観戦する前に空港で支払う出国税が増額されるらしいのだ。来年のワールドカップを現地で観戦する人にも問題となるが、さて……。

■ワールドカップ取材で「戦々恐々」

 日本政府は2026年度の税制改正で日本から海外に出る人から徴収する「出国税」(正式名称は「国際観光旅客税」)を現在の1人1000円から1人3000円に引き上げる方針を固めたと伝えられています。

 観光地の混雑などのオーバーツーリズム(観光公害)対策に使うんだそうです……。

 たしかに、最近の京都とか、東京で言えば浅草などには外国人観光客が大量に押しかけていて、歩く隙間もないようなことが起こっています。今年の10月だったか、京阪本線に乗って京都に向かっているとき、伏見稲荷駅の手前でふと外を眺めたら、踏切のところがまるで初詣の明治神宮のような混雑でごった返していたのでビックリしました。

 コロナ禍の頃は3000円も出したら、ちゃんとしたホテルに泊まることができましたが、各地のホテル代は高騰して「蹴球放浪家」の懐を直撃しています。

 ちょっと話題は変わりますが、来年ワールドカップが開催されるアメリカ合衆国はインフレ状態が続いており、さらに1ドル=155円という円安も直撃。「いったい旅費にいくらかかるのだろうか」と戦々恐々としていたのですが、試合の日程が決まったのでホテル予約サイトを開けてみたら、けっこう8000円前後でちゃんとバス・トイレ付の部屋があったので拍子抜けしてしまいました。

 どうやら、京都よりよっぽどマシのようです(もっとも、都市によっては安いホテルがないところもありますので、皆さん、ご予約はお早めに)。

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