■「まぶしすぎる!」新スタジアム

 さて、長崎まで行ったもう一つの目的は、長崎スタジアムシティ(ピーススタジアム)の見学でした。

 昨年秋に完成したスタジアムシティ。九州新幹線の終点であるJR長崎駅から徒歩圏内。長崎市内を南北に貫き、路面電車(長崎電気軌道)が走る国道206号線に面するという絶好のロケーションにあり、V・ファーレン長崎のホーム「ピーススタジアム」とBリーグ長崎ヴェルカのホーム「ハピネスアリーナ」、そしてホテルが併設された複合施設で、ショッピングモールやオフィス棟も入っています。

 老朽化した陸上競技場ばかりの東日本から考えると、うらやましい限りの施設でした。

 実際、メインスタンド上段の記者席に座ると、バックスタンドの上に巨大なホテルがそびえ立っていました。グラウンド側客室のベランダからは試合の模様を見下ろすことができます。ホテルが併設されたスタジアムは世界にはいくつもありますが(たとえば、中国北京の工人体育場)、客室のベランダからこのような形で観戦できるというのは見たことがありません。

 ただ、ホテルのガラス窓に反射した西日が記者席に差し込むので、まぶしくて仕方ありませんでした。季節や時間による太陽の角度を考えてキックオフ時間を設定する必要があるでしょうし、あるいは窓ガラスを反射が少ないものに変えるべきかもしれません。

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