現地10月29日、イングランドのカラバオ・カップ4回戦(ラウンド16)が行われ、クリスタル・パレスが3−0でリバプールを下してベスト8進出。サッカー日本代表MF鎌田大地が“極上の縦パス”で2得点を演出した。
注目は両チームの日本人選手。リバプールの遠藤航は、チームが直近の公式戦6試合で1勝5敗と不振が続く中、カラバオ・カップ3回戦以来、公式戦7試合ぶり今季2度目のスタメン出場だった。対するクリスタル・パレスの心臓である鎌田は、この日もスタメン出場。ボランチの位置から試合をコントロールした。
日本人対決で輝きを放ったのは鎌田だった。まずは前半41分、相手陣内の中央やや左寄りでボールを受けると、ボックス内へ浮き球の縦パス。こぼれ球をイスマイラ・サールが蹴り込んでクリスタル・パレスが先制する。
最大の見せ場は前半アディショナルタイムに訪れた。相手陣内のやや右寄りの位置で鎌田が下がりながらボールを要求。首を3度も振って前線の状況を把握していた鎌田は、ジェイディー・カンボからの短い横パスを受けると、ダイレクトでグラウンダーの鋭い縦パスを差し込んだ。
縦パスを受けたサールはヒールでフリックして膨らみながらゴール前へフリーランニング。ジェレミ・ピノからのリターンパスを受けてボックス内に侵入し、右足シュートでゴールネットを揺らした。“鎌田→サール→ピノ→サール”という美しい崩しでの完璧なゴールとなった。







