10月26日、J2リーグ第34節が行われ、ベガルタ仙台が3-2でサガン鳥栖に勝利。2点のリードを奪われ、退場者を出して10人となった状態から3点を奪っての劇的勝利を飾った。
試合開始前の時点で勝点55の7位・仙台と同56の6位・鳥栖のJ1昇格プレーオフ(6位以内)を争う直接対でリードを奪ったのは上位の鳥栖。前半31分に西川潤がPKを決めて前半を終えると、後半4分に森下怜哉のゴールで2点差となった。ホームで負けられない仙台だったが、後半26分には石尾陸登が一発レッドで退場処分となり、窮地に陥った。
ここから仙台が執念を見せる。後半33分に宮崎鴻が1点を返すと、10人の数的不利ながら猛攻を仕掛け、同37分に宮崎が再びゴールネットを揺らして2−2。さらにここで立ち止まることなく、後半アディショナルタイム3分に森山佳郎監督が動いた。2得点の宮崎に代えて小林心をピッチに送り込んだ。
ファイナルは後半アディショナルタイム9分。コーナーキックを跳ね返されるも、鎌田大夢が執念のスライディングでボールを奪い返すと、菅田真啓からのパスを受けた井上詩音が前線に浮き球のパスを送る。すると、中田有祐が頭で逸らしたボールを小林がボックス内でコントロールし、相手DFのチャージを受けて体勢を崩したが、滑り込みながら右足でボールを叩き、GKの逆を突いてゴールに流し込んだ。







