サッカーは無数のディテール(詳細)であふれている。サッカージャーナリスト大住良之による、重箱の隅をつつくような「超マニアックコラム」。今回は、人口60万のワールドカップ出場国について。
■常連国を退けて「D組首位」で獲得
サッカーは、なかでもワールドカップは、私たちを思いがけないところに連れていってくれる。実際に行くという意味ではない。さまざまな代表チームがワールドカップに出場することで、日本人のほとんどがまったく知らなかった国のことを知るチャンスに恵まれるのである。10月13日に終了したアフリカ予選で、「常連国」カメルーンを退け、カーボベルデがD組首位で初出場を決めた。
カーボベルデって、アフリカのどこ? そんな疑問を持ったファンは、素晴らしい「サッカーマインド」の持ち主だ。そうした疑問から、世界地図を広げてみた人は、サッカーを通じて自分の世界を豊かにしているに違いない。
しかし、アフリカ大陸の地図を詳細に眺めても、「カーボベルデ」などという国はない。今は誰も地図なんか眺めない? Google Mapで検索する? まあ、そのあたりは大目に見てほしい。








