
【明治安田J1リーグ第34節 湘南ベルマーレvs京都サンガF.C. 2025年10月19日(日)15:03キックオフ】撮影/原壮史(Sony α-1使用)
■異なる“目標”を追い求める2チームが激突
日曜日の午後、秋の装いとなったレモンガススタジアム平塚は、試合前から互いの異なる思惑が交錯していた。
17戦未勝利という泥沼状態が続いて、降格圏内の19位に沈んでいるホームの湘南ベルマーレは、前日にJ1残留圏の17位・横浜F・マリノスが勝利したために勝点差が9に広がった。得失点差も大きく、崖っぷちの状態に立たされていた。一方、優勝争いを続ける京都サンガF.C.は、前節を終えた時点で2位につけたが、土曜日の試合結果によって4位に順位を下げていた。それでも、金曜日の試合で引き分けた首位・鹿島アントラーズとの勝点差を縮めるチャンスが訪れていた。
どちらのチームも「必勝」を掲げて始まった試合は、序盤から湘南が積極的なプレスで京都の攻撃に対抗する。迎えた前半29分、京都の最終ラインでのパスが弱くなった隙を湘南の中野伸哉が見逃さず、鋭い出足でボールを奪い取って中央へパス。パスを受けた鈴木章斗が相手のスライディングタックルをかい潜りながら右足インステップでのダイレクトでシュートを放ち、ゴール左隅へ先制ゴールを突き刺した。