
【親善試合 日本代表vsパラグアイ代表 2025年10月10日(金)19:24キックオフ】 撮影/原壮史(Sony α-1使用)
■遠藤航の「不在」を埋めた佐野海舟
長期離脱中の冨安健洋だけでなく、遠藤航、久保建英、三笘薫、板倉滉、高井幸大ら、前・中・後の中心選手に負傷者が続出している状況での代表期間となった日本。
それでもなおチームのほとんどを海外組で構成できるほどになっていることは、現在の日本の競争力の高さを感じさせるが、実際に試合となると、進行の鍵となる選手たちの不在は響いた。
遠藤がいない中でも、佐野海舟の高いデュエル力を核としたハイプレスと、鈴木淳之介や渡辺剛の対人守備の強さでボールを持つことが可能になった日本だが、なかなか前線で怖さを発揮することができない。
特に久保が不在だった影響は大きく、伊東純也と中村敬斗の両ウイングバックは縦への推進力を発揮するものの、高い位置でシャドーと絡むことで生まれるチームとしての破壊力は鳴りを潜めた。
そんな中、先制点はパラグアイのものに。後方でボールを回すパラグアイに対し、縦パスが出たところに寄せるべく様子を見る日本だったが、高いラインの裏をロングボール一本で取られてしまい、失点を喫した。
すぐに小川航基の強烈なシュートがゴールとなり、時間をかけずに追いつくことができたものの、攻撃にもどかしさを抱えたまま、前半を終えた。