■意表を突かれた「日本の試合開催地」
さて、日本代表は開催国チリと同じグループAを3戦全勝の首位で通過した。
開催国チリが「ポット1」として入ったことによって、本来の強豪との対戦を避けられたのは幸運だったかもしれない。たとえば、ブラジル、スペイン、メキシコ、モロッコが入ったグループCに比べれば、明らかに楽な組と言っていいだろう(この組ではなんとブラジルが1分2敗で敗退!)。しかも、開催国チリとの対戦で満員に近いスタジアムで試合できたのも良い刺激になったはずだ。
グループAを首位通過したので、僕はてっきり決勝トーナメントも首都サンチャゴのエスタディオ・ナシオナルで居残りになるのかと思っていたが、日本が勝ち進んだ場合、準々決勝と準決勝はバルパライソでの試合となる。グループAでは2位通過のチームがサンチャゴ居残りになるレギュレーションだったのだ。つまり、開催国チリは日程を決める段階から「自分たちは首位通過できない」と思っていたことになる……。