■藤尾の奮闘、下田のパスで「活性化」も…

 こうして、「チームとして攻めるソウル」対「個人能力の町田」という構図は、後半に入っても変わらなかった。

 藤尾の奮闘と、失点の直後63分に投入された下田北斗のパス能力によって町田の攻撃は活性化。80分に下田のクロスに藤尾が合わせ、外に流れたボールを望月が足を伸ばして角度のないところから枠内に飛ばして、町田はようやく同点に追いつく。

 そして、その後の時間帯には何度も決定機をつくり、終了間際の95分には右サイドにいた望月のクロスをミッチェル・デュークが落とし、ゴール正面の藤尾がボレーで叩いたが、シュートはわずかにクロスバーの上を通過して万事休した。

 たしかに、町田は90分にわたって優勢ではあったし、終盤に決定機を何度もつくっていたので勝てるゲームではあったが、ソウルも素晴らしいチームで、「引き分け」という結果は試合内容に忠実なものだった。

(2)へ続く
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