■28試合「16得点」の得点力不足が露呈

 後半に入ると、ヴェルディは齋藤功佑や唐山翔自、新井悠太といった面々が積極的な持ち上がりを見せ、五分の展開に。

 しかし、28試合で16得点という得点力不足がこの日も露呈。チャンスメイクは成立するものの、最後のところが決まらない。

 すると60分、FC東京はキム・スンギュのゴールキックから長倉幹樹が抜け出してネットを揺らし、ついに均衡が破られた。

 リードを得たFC東京は、直後に佐藤恵允と小柏剛を投入。前線で運動量豊富に戦える選手をリフレッシュさせた。

 どちらもダービーらしく最後まで激しさを維持し続けたまま試合は、その激しさゆえに止まることも多くなっていく。

 FC東京は試合が止まるたびに各所でコミュニケーションを欠かさずに組織としての強度を保ち、隙を見せずに勝利に近づいていった。長友佑都も高宇洋と火花散る激しさで、意思疎通を図っていた。

 試合はそのまま1-0で終了。FC東京が歓喜に沸く一方、ヴェルディは最後まで、チャンスを作るがゴールが決まらない、を解決できなかった。

 東京ダービーで6365日(17年)ぶりに勝利したFC東京の長友は試合後、勝利の雄叫びを上げた。

 

■試合結果

FC東京 1-0 東京ヴェルディ

■得点

60分 長倉幹樹(FC東京)

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