
9月13日、J1リーグ第29節が各地で行われ、ガンバ大阪は1−0で浦和レッズを下してリーグ戦3連勝。今シーズン途中加入のMF安部柊斗が強烈な約25mミドル弾を決めた。
3万1998人の観衆が詰めかけたパナソニックスタジアムでの一戦。試合前から熱量の高い両チームのサポーターの大声援が飛び交い、ピッチ上でも激しいボールの奪い合いが繰り広げられた。その中で両チームともにチャンスを作りながらゴールは奪えず、0−0で前半を終える。後半、交代選手が次々と投入されても均衡は破れない。それでもG大阪が徐々に相手ゴールに迫り、攻勢を強める。
その展開で迎えた後半40分だった。MF満田誠が右サイドから中央へドリブルで運んで縦パスを送るもカットされる。しかし、その跳ね返りを安部が拾う。この日、ボランチとしてピッチを動き回っていた男は、浮き球を右足で丁寧にトラップすると、バウンドしているボールを右足インステップで思い切りよく叩いた。
「打ったときにいい感覚があった。いいコースに行ってくれてラッキーだった」と安部。ペナルティエリア外から放たれたシュートは、無回転気味に少しドライブしながらニアサイドへ。浦和GK西川周作の伸ばした手をくぐり抜けてゴールネットに突き刺さった。
これが今年5月末にG大阪に加入した安部にとって移籍後初ゴール。自身出場2試合連続のレッドカード退場という“失態”からサポーターの信頼を取り戻し、チームをリーグ戦3連勝に導く豪快な決勝弾となった。