■イタリアが「守り」を固めてくる

後藤「僕にはメキシコの状態が相当、悪そうに見えた。基本的に守るという選択をしたにせよ、90分間のどこかでは攻めるとか、守備を改善するとかすべきだったのに、何もできなかったもんね。

 アメリカは良いチームだったけど、メキシコはちょっと心配だね。日本を相手に守備を固めるということに関しては、まさにワールドカップ最終予選でオーストラリアがホームでも守備的な戦い方をしてきたわけじゃないですか。

 ということは、あのクラスの相手はどこでも、日本を相手に守りを固めてくるかもしれないということ。ヨーロッパの中堅国、たとえばポーランドとか今ならイタリアもそうかな、日本相手にも守備的にアプローチしてくることは十分に考えられる」

大住「そうなると厳しいよね」

後藤「そうだね。ああやっていて何も抵抗しないようなメキシコを、崩せなかった。結果的に点が入らなかったことはしょうがないとしても、完璧に崩し切る形をつくるとか、あるいはつくるための最善の努力をしたかと考えると、非常に残念だよね」

(2)へ続く
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