■意外だったメキシコの「試合運び」
大住「メキシコが日本相手にあんなに構えてくるとは、僕は予想していなかった。これまでの対戦では、メキシコはいつも前線からガンガンとボールを取りにきて、体をぶつけてフィジカルの強さで押し込んできた。
今回は多くのファンがいるホームのようなアメリカで勝ちたかったのか、古巣との対戦となったハビエル・アギーレ監督の意地なのか、絶対に負けたくないという試合運びを選んだよね。メキシコほどの力があるチームが守備を固めてきたら、なかなか崩すのは難しい。
このあいだ、後藤さんと話したんだけど、ワールドカップ本大会では、ああいう試合展開になるような気がするんだよね。日本がランキング的にグループステージの2番手になるとしたら、1チームは上になるけど、残る2つはランクが日本の下になる。ということは、今回のメキシコのように構えて守られる試合になると思うので、それをどう崩すかということは、これからしっかりやっていかないといけないなと感じたよね」