
9月7日に行われたルヴァンカップ準々決勝・第2戦で、湘南ベルマーレは激闘の末にサンフレッチェ広島に2戦合計4−6で敗れた。だが、湘南のエースFW鈴木章斗の技ありゴールは多くのファンに驚きを与えた。
ホームでの第1戦を3−2で勝利した湘南だったが、前半23分に加藤陸次樹に先制点を奪われ、2戦合計3−3とされた。その後も試合の主導権を握られる苦しい展開が続いた中で迎えた前半37分だった。
湘南のGKのロングキックを鈴木が競る。そのこぼれ球を拾ったMF藤井智也が右サイドをドリブルで突破して、中央へグラウンダーのクロスを入れると、ボックス内でルイス・フェリッピがワンタッチパス。ここに鈴木が入り込み、力強く前のスペースに持ち出すと、飛び出してきたGKチョン・ミンギの頭上を越す右足シュートで逆サイドネットを揺らした。
喜んだ湘南サポーターも、スタジアムにいた多くの広島サポーターも一瞬、頭の中に「?」マークが浮かんだシュート。スロー映像で振り返ると、わざとボールを地面に叩きつけてバウンドさせる“エジルキック”を繰り出してのゴールだと判明し、人々を驚かすこととなった。