■「時間帯で戦い方を変えてもいい」
――29分の場面。サヴィオのシュートで得点を上げる。なぜ、藤原はこんなにも左側にいるんだろうか?
新井 藤原はこんなに中に絞る必要はない。もしカバーに入ってサヴィオのシュートを防ぐなら、ボランチの植村洋斗を全力で戻らせなければならない。見てみると、歩いているんです。ここは全力で戻らないといけない。細かいんですが、こうしたちょっとしたプレーを、全力でこなして行かないと勝利に結びつくプレーはできません。
――53分の場面。インターセプトしてペナルティエリア中央にパスを出して、ブーダがシュートを打つが、西川周作にセーブされる。ここは浦和のSBが中に絞りすぎている。なんで、あんなに中に絞る必要があるのか。普通に自分のポジションにいれば、ブーダをフリーにすることはなかった。
新井 ディフェンスの真横にいて最後は後ろにいる。自分のポジションはどうしたんだと言いたくなりますね。しかも、浦和の選手は7枚もいる。細かな判断が結果を左右している。
西川が予測して前に出てきてシュートゾーンを狭めたのでセーブできましたが、最終ラインを意識してポジショニングしていれば、なんの問題もない場面でした。でも、アルビはこのシーンで決められないのかと思いましたね。
――新潟がJ1にとどまるためには何が必要だと思いますか?
新井 下位4チーム、横浜F・マリノスまでを見れば、連勝ができれば追いつける数字なんです。アルビは連敗していますが、他のチームも勝ちを重ねられていない。
そう考えると、望みを持って連勝していくしかない。そのためには、基本的にポゼッションサッカーは良しとして、時間帯で戦い方を変えていってもいいのではないかと思います。開始10分と終了10分ですね。もっと大事にスタートとフィニッシュを捉えて欲しい。
連携は固まってきていると見えるので、あとは最後のシュートの場面の決定力ですが、これが一番難しい問題です。ただ、チャンスは作れているので、あと一息のところまでチームは立て直しつつあると思うんです。移籍してきた7人に期待しましょう。