
J1湘南ベルマーレのFW二田理央がセンセーショナルなドライブボレー弾を決めた。
8月31日に行われたJ1リーグ第28節で湘南は、本拠地レモンガススタジアム平塚にガンバ大阪を迎えた。リーグ戦11戦勝利なし(4分け7敗)でJ2降格圏の18位に沈んだ湘南にとっては非常に重要な夏休み最後の一戦に、今年7月に浦和レッズからレンタル移籍で加入した二田が、3−1−4−2の2トップの一角として移籍後初スタメンを飾った。
試合は立ち上がりから3バックシステムを敷いたG大阪がボールを支配する。しかし、前半13分、湘南の小野瀬康介が自陣中盤右サイドから相手DFラインの裏にロビングのボールを送る。そこに絶妙なタイミングで二田が抜け出した。
ここから二田がスタジアムをどよめかせる。右足の太ももでトラップしてボックス内に侵入すると、ワンバウンドしたボールの落ち際を渾身の右足ボレー。右45度の位置から放たれたシュートは、鋭くドライブ回転がかかり、GK一森純の頭上を越えて逆サイドのゴールネットに突き刺さった。
さらに二田は、前半37分に左サイドからの松本大弥のクロスにボックス内で左足ボレー。惜しくもポストを叩いたが、そのこぼれ球に反応した平岡大陽がゴールを決めて2点目にも絡む。今季リーグ戦、浦和では途中出場4試合、湘南加入後に2試合に交代出場しただけだった22歳のアタッカーが、これまでの鬱憤を晴らす活躍を見せた。