
現地8月29日、ヨーロッパリーグのプレーオフ第2戦が行われ、サッカー日本代表MF伊東純也がゲンク復帰後の初先発で“技アリ”の先制ゴールをマーク。チームはレフ・ボズナニ(ポーランド)に1―2で敗れるも、第1戦と合わせて合計6―3で本戦出場を決めた。
スタッド・ランス(フランス)から今夏、3年ぶりに古巣に復帰した伊東は、昨シーズン終盤に負傷した左足首の痛みが続いた影響で、ゲンクでの公式戦2試合は試合終盤からの交代出場にとどまっていた。だが、この日は“完治”を宣言したうえで、4−3−3の右ウイングとして復帰後初スタメンを飾った。
そして前半31分だった。相手陣の右サイドの深いところからのスローイン。ゲンクが細かくパスをつないだ後、伊東がボックス内の右45度の位置でパスを呼び込む。そして、わずかなスペースの中で華麗かつ俊敏なワンタッチターンを決めて切り込んだ。
慌てて戻った相手DFのチャージに遭い、伊東は最初にイメージしていた右足シュートはかなわなかったが、自身の左前にこぼれたボールに素早く反応する。そして、カバーに入った相手DFよりも一瞬早く、右足アウトサイドでボールを弾いてゴールに流し込んだ。
本拠地サポーターの前でのゲンク復帰後初ゴールに、伊東は自身の背番号10を両手で指差してアピール。スタンドから大きな拍手が沸き起こった中、チームメイトから次々と祝福されて笑顔を見せた。