
ドイツ・ブンデスリーガのシュトゥットガルトが、新シーズンに着用する「もうひとつのアウェイユニフォーム」を発表した。デザイン性の高いブラックユニフォームに、称賛の声が続いている。
シュトゥットガルトは、日本人選手との縁が深い。最初にこのクラブの伝統の白いユニフォームに袖を通したのは、2011年に加わった岡崎慎司氏だ。“一生ダイビングヘッド”が座右の銘の岡崎氏の活躍で日本人選手への道が開かれると、酒井高徳、浅野拓磨らが続いた。なかでも最大のインパクトを残したのは、現サッカー日本代表キャプテンの遠藤航だろう。チームの1部リーグ復帰に貢献し、キャプテンも任された。
この夏にチェイス・アンリが退団したことで、ひとまず日本人選手がいなくなったシュトゥットガルト。次なる日本人選手の加入が待たれる同クラブは、伝統の白いホームユニフォームに続いて、赤をベースとしたアウェイユニフォームを発表していたが、8月に入って「第3のユニフォーム」を発表。これまでの2つとは違い、黒一色で染め抜かれたユニフォームでは、新しいデザインに挑戦している。
ブラックにはクールな印象があるが、このユニフォームに込められているのは“地元への愛情”。大企業を有する国内屈指の大都市であるシュトゥットガルトは、一方で自然に恵まれた土地でもある。東にはドイツ語で「黒い森」を意味するシュバルツバルト、街の周囲にはブドウ畑が広がっている。
今回発表されたユニフォームでは、黒一色の表面に、ブドウの葉などが浮かび上がるデザイン。まさに、地元の名産であるブドウをモチーフにしているのだ。