■対角線上のパスが「攻撃のスイッチ」に
ガブリエウを欠く最終ラインには、6月の特別登録期間に迎え入れたDFイヨハ理ヘンリーが起用された。左利きの彼が左CBに、右CBにはU-20日本代表主将の市原吏音が入る。
4バックへの変更について問われた市原は、「自分は3バックでも4バックでも、どっちでもやれますし、(中断前の)甲府戦の4バックは楽しさがありました」と話す。同時に、「4バックはセンターバックの責任とかタスクは増える。どっちのシステムでも、やるべきことをしっかりやりたいと思います」と、富山戦を見据えていた。
富山は黒星先行で17位に沈んでいるが、21節のホームゲームでジェフユナイテッド千葉を、22節のアウェイゲームで水戸ホーリーホックを、どちらも1対0で下している。5月末から指揮を取る安達亮監督のもとで、残留争いから抜け出そうと必死だ。
試合はキックオフから、一進一退の攻防で進んでいく。平均ボール支配率はほぼ同じで、1試合へ平均パス数は富山が多いから、上位のRB大宮が敵陣で常に試合を進める展開にはならない。それでも、スコアを動かすのはRB大宮なのだ。
前半終了間際の44分だった。左CBイヨハが、右サイドハーフ津久井匠海へ対角線のロングパスを通す。このパスが、攻撃のスイッチとなった。
津久井はトラップと同時に仕掛けに入り、ペナルティエリア内へ侵入してFW豊川雄太へ横パスを通す。杉本不在の前線で2トップの一角を担う背番号10は、DFをかわしてGKと1対1となる。至近距離からのシュートは相手GKにブロックされたものの、DFがクリアしきれずに残ったボールをMF谷内田哲平がシュートすると、ゴールエリア内に詰めていたMF泉柊椰が丁寧にへプッシュした。前半終了間際の時間帯に、RB大宮が先制したのだった。







