■凱旋した遠藤への「粋な計らい」

 移籍金はクラブ史上最高額の1億ポンド、ボーナスまで含めた総額1億1600万ポンド(226億円)は、プレミアリーグ史上最高額での加入とされるフロリアン・ヴィルツも先発でプレー。変幻自在のプレーでさまざまなロール(役割・ポジション)をこなし、マリノスを苦しめた。

 それでも、マリノスはしっかりと守り、0-0でハーフタイムへ。すると55分には植中朝日にゴールが生まれた。

 60分、リバプールはファン・ダイクとの交代で遠藤航を投入。3分後には一気に7人が交代となったが、遠藤は単独での投入となり、しかもキャプテンマークも継承。凱旋した遠藤への粋な計らいだった。

 遠藤はそのままセンターバックのポジションへ。手堅さと対人の強さで「らしさ」を発揮し、リヴァプールの反撃を支えた。

 わかりやすいクリアを選択して耐えていたマリノスだったが、中盤を過ぎると16歳のリオ・ングモハが躍動。思い切りの良いドリブルでどんどん仕掛け、次々とチャンスを作り出す。

 62分にヴィルツのゴールで同点、68分に18歳のトレイ・ニョニのゴールで逆転、と順調に逆転すると、87分にはングモハのダメ押し弾も生まれ、プレミア王者が1-3で勝利した。

 遠藤は「自分が生まれ育った街にリバプールの選手として帰ってこられた。とても素晴らしく、誇らしい瞬間だった」とコメント。昨シーズンは試合を勝利のまま終わらせるクローザーとしての働きぶりで評価が高まったが、今シーズンはさらに大きな存在へ進化することを祈りたい。

 

■試合結果

横浜F・マリノス 1-3 リバプール

■得点

55分 植中朝日(マリノス)

62分 フロリアン・ヴィルツ(リバプール)

68分 トレイ・ニョニ(リバプール)

87分 リオ・ングモハ(リバプール)

PHOTO GALLERY ■【画像9枚】スタンドの「半分以上」が赤色に、主将&エースが「先発」出場、「226億円」MFが同点弾、感動の「キャプテンマーク」継承、「16歳」新星がダメ押し弾!
  1. 1
  2. 2