■クラブの「健全性」を守る新法
法律の骨子は以下のとおりである。
・「独立サッカー規制機関(IFR)」を設置する。
・IFRは主にクラブの財務状況を調査した「協議状況報告書」を法案成立後18か月以内に公表し、以後は5年ごとに公表する。
・IFRは5部までのリーグに加盟するクラブに「ライセンス」を発行する。審査基準を満たさないクラブは、満たすまでライセンスを取り消される。
・「禁止大会」への参加を禁じる。(「禁止大会」とは、欧州スーパーリーグを想定している)
・文化遺産の保護。オーナーがスタジアムを債務の担保として使用することを制限する。スタジアム移転にあたっては、サポーターと協議する必要がある。
・プレミアリーグはEFL(2部以下)と収益分配の協議をする。合意に至らない場合にはIFRが介入する。
・ファンの関与。クラブは、クラブの運営戦略、事業、チケット価格、ホームスタジアム、クラブエンブレム、ホームユニフォームの色、クラブ名などに関し、ファンの意見を考慮に入れなければならない。