■笛を吹く傾向は「中東諸国」と真逆
そうした判定基準とは関係ないが、この試合の前半追加タイムには大邱のCKの場面で飛び込んだ大邱のDFホン・ジョンウンがポストに激突して負傷し、救急車がピッチ上に入ってゴール前に倒れているホン・ジョンウンを収容するという珍しい場面もあった。
中東諸国のレフェリーは、選手が倒れるとすぐに笛を吹く傾向にあるが、どうやら韓国の判定基準はそれとはまったく逆の傾向があるようだ。
サッカーのスタイルはかつての韓国に比べて近代化し、パスをつなぐサッカーを志向しているが、激しいプレー、アグレッシブな攻撃的姿勢が重視されているのは間違いない。
そういえば、試合前のアップの時間にサポーターたちはシュート練習の場面でゴールが決まると大歓声を上げていたが、一方でボール回しの練習ではJリーグ・クラブのアップ時に比べてパススピードが緩いようだった。
サッカーというゲームの中でどんなプレーを重視しているのか、その辺にも違いが見られるような気がする。