
ドイツ1部マインツが現地7月16日にプレシーズンマッチを行い、今夏に京都サンガF.C.から加入したMF川崎(※崎の字、正式には「たつさき」=以降同)颯太がさっそく初アシストを記録した。その絶妙なループパスに称賛の声が寄せられている。
現在23歳の川崎は、京都の下部組織育ち。トップ昇格1年目の2020年から主力として活躍を続け、今年7月までにJ通算166試合に出場して、国内屈指のボランチとして実績を残した。その働きが認められてE-1選手権2025に臨む日本代表にも選出されたが、急きょ、今夏のマインツ移籍が決まったため、代表を辞退してドイツに渡った。
7月9日に獲得が正式に発表されると、その翌日の練習初日から流暢な英語を披露して、立命館大卒の文武両道ぶりを発揮。そして同11日に行われたバイエルン・アルツェナウ(ドイツ4部)とのテストマッチで後半からの途中出場で新天地デビューを飾ると、同16日のザールブリュッケン(ドイツ3部)との一戦では、日本代表MF佐野海舟とそろってスタメン出場。すると、2-0で迎えた前半37分に、“結果”を出す。
ピッチ中央のセンターサークル内でボールを受けて前を向くと、次の瞬間、相手DFラインの裏へ左足でロングパス。これが対空時間の長い浮き球での絶妙のラストパスとなり、ベネディクト・ホラーバッハがワントラップからゴールへ流し込んだ。